一般社団法人日本鉱物科学会2024年年会・総会

講演情報

口頭講演

R3:高圧科学・地球深部

2024年9月12日(木) 14:00 〜 15:15 ES025 (東山キャンパス)

座長:境 毅(愛媛大学)、新名 良介(明治大学)、石井 貴之(岡山大学)、川添 貴章(広島大学)

14:15 〜 14:30

[R3-10] GHz-DAC音速法によるフェロぺリクレース中の鉄イオンスピン転移に伴う弾性異常測定

*米田 明1、増野 いづみ2、松井 亮介1、石田 遼真1、近藤 忠1 (1. 大阪大学・理学研究科、2. 岡山大学・惑星物質研究所)

キーワード:GHz-DAC音速法、スピン転移、フェロペリクレース

GHz-DAC音速法により66GPaでのフェロペリクレース(Fe17Mg83O)のトラベルタイム測定に成功した。試料中の鉄2価イオンが低スピン状態であることをメスバウワー分光法で確認した。今後、減圧過程においてトラベルタイム測定を実施し、スピン転移に伴うP波S波速度の挙動解明を目指す。学会では、その時点までに取得できたデータを開示したい。
添付図は66GPaでのP波シグナルの観測例である。枠で囲んだ部分が試料からの反射波である。上下の二つの図は同じデータをプロットしたものであるが、縦軸のスケールが異なっている。また、横軸は時間(上図)とポイント数(下図)である。
R3-10