一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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新型コロナウイルス感染症4(OP-0115~0119)

大沼久美子(女子栄養大学)

[OP-0117] 新型コロナウイルス感染症に関する養護教諭のオンライン座談会の成果と課題

高橋佐和子1, 中村富美子2, 加藤恵美2, 内山有子3, 齊藤朱美5, 荒木田美香子6 (1.神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 看護学科, 2.沼津市立大岡中学校, 3.静岡市立清水船越小学校, 4.東洋大学, 5.東京都立深川高等学校, 6.川崎市立看護短期大学)

【活動目的】今般の感染症の感染拡大を受け,保健を担当する養護教諭は,予防対策の中核になるなど困難な状況に置かれた.しかし,学校に1人しかいないことから,悩みを相談・共有する相手を得にくい.そこで,新型コロナウイルス感染症対策に関する養護教諭の工夫や知恵を共有することを目的としたオンラインによる座談会を開催した.【活動内容】2020年10月と2021年2月,学校現場に勤務している養護教諭を対象に,Zoomを用いた120分間のオンラインミーティングを行った.【倫理的配慮】個人や学校が特定されないように配慮した上で学会等に報告することについて参加者の同意を得た.【活動成果】研究会メンバー7名に加え,現職養護教諭14名(2回の合計)の参加が参加した.管理職や教員の意識の差が対策に影響していることへの懸念,校内の消毒作業における工夫,保健室における感染予防対策,養護教諭が対策の検討に関われない現状,補助金で購入してよかった物品,子どもの体重増加などの健康問題などの意見が出された.「一人職で情報共有の機会が少ないので,話ができてよかった」,「悩みながらもベストを尽くしている前向きな意見が刺激になった」などの感想が聞かれ,今後の保健活動へのヒントやモチベーションが得られる会になったと考える.【活動の課題】新型コロナウイルス感染症対策に限らず,さまざまな課題について,定期的に自由に話し合える場が養護教諭には必要ではないか.研究会でその場の提供に向けて検討を進めたい.