[OP-0121] コロナ禍における保育士のワークエンゲージメントの実態とそれに関わる要因の検討
【目的】
本研究では,コロナ禍における保育士のワークエンゲージメントの実態とそれに関わる要因を明らかにすることを目的とした.
【方法】
A県の保育施設で勤務する職員を対象に,自記式質問紙による郵送法で調査を実施した.質問紙では,保育士の属性(年齢,性別,実務・勤務年数等), コロナ禍における保健衛生・健康関連・保育活動の変更及びそれらに対する負担感,保護者からの励ましの有無,ユトレヒト.・ワーク・エンゲイジメント尺度(以下,エンゲージメント尺度)の日本語版(17項目), 職業性ストレス簡易調査票(57 項目),健康に関する活動の効力感(以下,効力感)などについて回答を得た.
【結果】
調査の結果,1266人から回答があり,回答に不備のなかった1126人(88.9%)を分析対象とした.エンゲージメント尺度の合計得点の平均は,年代別(20代,30-40代,50代以上)に,それぞれ,4.2±1.1,4.4±1.1,4.8±1.1点であった.また,エンゲージメント尺度の合計得点を目的変数としたステップワイズ法による重回帰分析を行った.その結果,エンゲージメント尺度は,20代では,ソーシャルサポート(同僚や上司,家族の支援)やコーピング,30-40代では,ソーシャルサポート,保護者からの励まし,効力感,健康に関する研修の受講経験,感染症対策のガイドラインの整備など,50代以上では,コーピング,効力感,保護者からの励ましなどと正の相関が認められた.一方,全ての年代において,心身のストレス状態と負の相関が認められた.
本研究では,コロナ禍における保育士のワークエンゲージメントの実態とそれに関わる要因を明らかにすることを目的とした.
【方法】
A県の保育施設で勤務する職員を対象に,自記式質問紙による郵送法で調査を実施した.質問紙では,保育士の属性(年齢,性別,実務・勤務年数等), コロナ禍における保健衛生・健康関連・保育活動の変更及びそれらに対する負担感,保護者からの励ましの有無,ユトレヒト.・ワーク・エンゲイジメント尺度(以下,エンゲージメント尺度)の日本語版(17項目), 職業性ストレス簡易調査票(57 項目),健康に関する活動の効力感(以下,効力感)などについて回答を得た.
【結果】
調査の結果,1266人から回答があり,回答に不備のなかった1126人(88.9%)を分析対象とした.エンゲージメント尺度の合計得点の平均は,年代別(20代,30-40代,50代以上)に,それぞれ,4.2±1.1,4.4±1.1,4.8±1.1点であった.また,エンゲージメント尺度の合計得点を目的変数としたステップワイズ法による重回帰分析を行った.その結果,エンゲージメント尺度は,20代では,ソーシャルサポート(同僚や上司,家族の支援)やコーピング,30-40代では,ソーシャルサポート,保護者からの励まし,効力感,健康に関する研修の受講経験,感染症対策のガイドラインの整備など,50代以上では,コーピング,効力感,保護者からの励ましなどと正の相関が認められた.一方,全ての年代において,心身のストレス状態と負の相関が認められた.