The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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新型コロナウイルス感染症5(OP-0120~0123)

住田実(フェリシアこども短期大学)

[OP-0122] コロナ禍における「手洗い」の教育方法の検討ー保育者養成校学生の実態からー

推野万里子1,2, 堀純子3 (1.貞静学園短期大学 保育学科, 2.草苑保育専門学校, 3.洗足こども短期大学)

【目的】新型コロナウィルス感染症の流行下,保育者はより高い感染予防意識と対策が求められる.感染予防の基本である「手洗い」の習得と,感染予防意識の向上を目的として,実技演習授業を実施した.簡易手洗いチェックの自己採点結果からコロナ禍における「手洗い」の教育方法を検討することを目的とする.【方法】A保育者養成専門学校の1年生115名を対象とした.手洗いの講義後,簡易手洗いチェック装置を用いて洗い残しチェックを実施した.チェック後に手掌側と手背側各5箇所の洗い残しの自己採点(1箇所につき0~2点)を実施した.調査にあたり学生には,事前に成績には一切関係しないことを説明し,同意を得た.【結果】洗い残しは,手背側爪,手掌側手首が多く,手掌側親指が少なかった.自己採点の合計点(20点)は,5~8点が36名で最も多く,次に1~4点が27名,0点は12名だった.20点満点中0~8点が75名と過半数を超える結果であった.【考察】汚れが残りやすい部分の説明や,動画視聴後に手洗いを実施したが,洗い残しが非常に多かった.説明や動画視聴直後でも,ポイントを抑えて洗えていなかったことが伺える.だが,今回洗い残しを可視化したことで,手洗い方法を見直す良い機会となり,感染予防意識の向上につながったと思われる.コロナ禍においても,万全の感染予防対策の下に実技演習の必要性が示唆された.今後も引き続き授業展開の方法を検討し,保育者の感染予防意識の向上につながる教育を目指したい.