The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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性,ジェンダー(OP-0401~0406)

笠井直美(新潟大学)

[OP-0405] 学校現場における性の多様性への意識  ―公立中学校教員への 2018~2020 年度の調査結果より―

田中成子1, 津田育久子2, 森田富士子3, 鬼頭英明4 (1.たなかや助産院, 2.津田助産院, 3.兵庫大学, 4.法政大学)

【目的】性的マイノリティ生徒が健やかに学校生活を送るためには教員によるきめ細やかな対応が鍵となる.そこで「性の多様性」に関する学校での現状と課題を明らかにするために教員への実態調査を実施した.【方法】1.対象:2018~2020年度,助産師が性教育を実施した公立校において学校長の承諾が得られた中学校教員に性の多様性に関する自記式アンケート調査を実施.2.調査項目:1)性的マイノリティ生徒と関わった経験 2)授業等で性の多様性を取り上げた経験 3)在籍校における配慮・支援事項【結果】有効回答数:(調査対象者は学校内から抽出)2018年度n57,2019年度:n202,2020年度:n244(n=人数)1)当該生徒と関わった経験ある教員は2018年度〈Aと表記〉15名(26.3%),2019年度〈Bと表記〉63名(31.2%),2020年度〈Cと表記〉127名(52.0%) 3)配慮・支援事項(複数回答可)の上位5項目はA「わからない」n22「配慮していない」n15「関係資料等を教室に置く/髪型」n10「制服」n9, B「わからない」n59「制服」n46「呼び方」n35「名簿」n32「配慮していない」n31, C「制服」n93「呼び方」n86「名簿」n57「着替え」n53「わからない」n50【考察】2020年度は関わり経験群が半数を超え,配慮・支援についても日々の学校生活に直結した具体的な項目が上位を占めた.性教育や多様性への取組には学校間での違いも想定される.今後さらに学校現場の性教育について検討していきたい.