一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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健康教育,ライフスキル3(OP-0511~0514)

川畑徹朗(神戸大学名誉教授)

[OP-0511] 学校におけるライフスキル教育に関する論文の系統的レビュー

湯川充佑子, 山口智史, 東郷史治, 佐々木司 (東京大学大学院 教育学研究科 身体教育学コース)

思春期の子どもたちの様々な危険行動の背景には,自尊心が育まれていないこと等,ライフスキル上の問題があると言われている.思春期における危険な行動は,成人期以降の精神疾患にも繋がるため,早い段階で対処する必要がある.先行研究では,学校におけるライフスキル教育が,思春期の子どもの感情や行動上の問題を減らし,将来の精神的健康を向上させる可能性があると述べられている.そこで,本研究では,国内外で実施されている学校ベースのライフスキル教育について,実施方法や教育内容,効果の程度などについて明らかにすることを目的に論文のレビューを行う.文献検索のデータベースは,PubMed/Medline, PsycINFO, ERIC, CINAHL, Web of Science, CINIIを用いた.「life skill」「life skill education(training)」「school-based」「student」「health behavior」「mental health」「well-being」に関連するキーワードで文献検索を行った.発表では,学校ベースのライフスキル教育の現状や課題について結果を報告する予定である.