一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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保健教育1(OP-0601~0604)

岩田英樹(金沢大学)

[OP-0602] COVID-19対策下における高等学校の性教育実施の実態

巻島愛1, 池田行宏2, 岡山睦美3, 石井里佳4 (1.旭川医科大学 医学部 看護学科, 2.近畿大学 医学部 医学科, 3.十文字学園女子大学 教育人文学部 心理学科, 4.高崎市立 高崎経済大学附属高等学校)

【目的】現在日本の性教育は,小学校から高等学校まで文部科学省が出している学習指導要領を基に行われている.しかしこれらは学校運営が問題なく行えている場合を想定されており,昨今の新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)感染拡大による休校などは想定されていない.先行研究では,高等学校における性教育の担当教員は,教科ごとの教員の次に多いのが養護教諭であり,高等学校において,養護教諭が性教育の担い手として重要な役割を持つと考えられる.しかし2020年1月から日本でもCOVID-19の流行が開始したことにより,養護教諭は校内における感染対策等に重点を置く必要があり,高等学校も感染防止の観点から集合での性教育講演会などを中止せざるを得ない状況になっている.このような状況により,さらに日本の性教育実施状況が進まないことで,望まない妊娠や中絶などが増加すること,何より自身の安全を守る教育が阻害されることが懸念される.そこで,今回COVID-19対策下において,高等学校でどのような性教育の実態となっているのか調査し,今後,感染症や災害等により集合教育や登校が難しい場合においても性教育を継続していける方法を模索することを目的とする.
【方法】対象は,20歳以上の人工妊娠中絶率が全国平均±1SD(2019)に入る都道府県を無作為抽出し,そこに所在する高校とし,無記名自記式調査をインターネットで実施.
【結果・考察】詳細な結果・考察に関しては,当日発表とする.