The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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保健教育4(OP-0615~0619)

西岡伸紀(兵庫教育大学)

[OP-0619] 小学校養護教諭の保健教育推進における意識変容のプロセス

村松理映子, 斉藤千景, 小原なるみ (埼玉大学大学院 教育学研究科)

【目的】小学校の養護教諭が教職員や外部機関などと連携・協働しながら保健教育を推進するための意識変容プロセスを明らかにする.そのことで養護教諭がどのような役割を果たしているか,他の教職員と連携・協働する過程でどのような意識変化と組織の変容があるのかを明らかにする.
【方法】学校内で担任と連携・協働して保健教育を行っている,又は,組織的に学校全体に保健教育を行っている養護教諭6名に1時間程度の半構造化面接でインタビューを行った.養護教諭が積極的に保健教育を推進する過程での「養護教諭の意識の変容」に注目した.分析は修正版グランデットセオリーアプローチによる分析により,逐語録から概念を抽出し,カテゴリー化した.そして,養護教諭の意識の変容プロセスを概念図として整理した.
【結果】コアカテゴリーとして【保健教育推進における意識変容のプロセス】,【保健教育を推進するプロセスへの影響要因】,【養護教諭としてこどもの自己管理能力を育てるという強い信念】が抽出された.【保健教育推進における意識変容プロセス】は5つのカテゴリー「自分が授業を行うことで手ごたえを感じる」「保健教育を推進するために試行錯誤する」「保健教育を連携・協働して行うことの重要性を再確認する」「保健教育に関するリーダーシップの意識を持つ」「同僚性の高まりを感じる」が抽出された.【保健教育を推進するプロセスへの影響要因】は「協力者・理解者の存在」「管理職の意識」が抽出された.