The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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養護教諭,保健室4(OP-0815~0819)

齋藤千景(埼玉大学)

[OP-0815] 養護教育養成教育における学校看護技術のミニマム・エッセンシャルズと卒業時の到達目標の設定

籠谷恵1, 遠藤伸子2, 佐久間浩美3, 齊藤理砂子4, 朝倉隆司5 (1.東海大学 医学部 看護学科, 2.女子栄養大学, 3.了徳寺大学, 4.淑徳大学, 5.東京学芸大学)

【目的】本研究の目的は,養護教育養成教育における学校看護技術のミニマム・エッセンシャルズと卒業時の到達目標を明らかにすることである.【方法】1.研究1学校看護技術教育のミニマム・エッセンシャルズの検討:2019年10月~2020年1月に,デルファイ法による反復型質問紙調査を3回行った.対象は全国の養護教諭養成担当者276名(138校,各校2名)であり,第2回目調査以降は回答者のうち同意が得られた者とした.学校看護技術215項目の必要度について調査し,教育の必要性が高い4点~低い1点,範囲外0点とし,平均値等をもとに検討した.2.研究2学校看護技術教育の卒業時の到達目標の検討:2021年1月~3月に,全国の養護教諭養成担当者138名に調査した.養護教諭養成教育における卒業時の到達度(案)206項目の同意の有無,同意しない場合は,適切と考える到達度と理由を尋ねた.同意の有無の回答数と割合を集計し,80%以上を高い同意とした.【結果】1.研究1:第3回目調査は32名(有効回答率88.9%)が回答した.除外となったものは9項目(「身体測定(座高)」など)であった.計3回のデルファイ調査を経て,最終的に学校看護技術体系として206項目を精選した.2.研究2:33名(有効回答率23.9%)のデータを分析対象とした.同意率80%に満たなかった項目は,計206項目のうち12項目であった.【結論】学校看護技術体系206項目を精選し,卒業時の到達目標は今後検討の余地があるが,おおむね同意が得られた.