一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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ヘルスプロモーション2(OP-1305~1308)

三好美浩(岐阜大学)

[OP-1307] 平日と休日とにおける子どもの受光状況

湊谷勇次1, 榎本夏子2,3, 野井真吾3, 鹿野晶子3 (1.)日本体育大学大学院 博士前期課程, 2.日本体育大学大学院博士後期課程, 3.日本体育大学)

【目的】受光は眠りに関わる生体時計へ影響を与えており,朝の受光は生体時計の位相を前進させ,夜の受光は後退させる働きをもつ.同じ光であっても照射のタイミングによって効果が異なることが確認されている.しかし,子どもの受光状況の実態は明らかにされていない.さらに,生体時計は通学に伴う登下校などの社会的環境も影響を与えることから本研究では,平日と休日とにおける子どもの受光状況を明らかにすることを目的とした.【方法】対象は,小学4年生から中学2年生の男子3名,女子2名を対象とし,調査は2020年12月13日から2020年12月26日に実施された.照度測定は,照度計(オムロン株式会社製環境センサ2JCIE-BL01)を用いた.分析は,平日と休日の1日あたりの総受光量を対応のあるt検定を用いて比較した後に,午前(6時から12時),午後(13時から16時),夜(17時から23時)の3つの時間帯に分け,それぞれ平日と休日との受光量を対応のあるt検定にて比較した.また,サンプルサイズが小さいことから,効果量rと併せて有意差を確認した.【結果】本研究の結果,平日と休日とにおける1日あたりの総受光量に有意差は確認されなかった.3つの時間帯の平日と休日との受光量を比較したt検定では有意差は確認されなかったものの,平日午前と休日午前,平日午後と休日午後とに効果量中を示し,平日夜と休日夜とに効果量大を示した.【付記】本研究は,科研費(基盤研究(B))および令和2年度日本体育大学学術研究補助費の援助を受けて実施された.