The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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安全,危機管理1(OP-1401~1405)

渡邉正樹(東京学芸大学)

[OP-1403] 現職保育士における心肺蘇生法に関する意識調査(2) ~心肺蘇生法の習得と学習内容に関する要望~

伊藤常久1, 白子純子2 (1.東北生活文化大学 家政学部 家政学科, 2.鎌倉女子大学 短期大学部 初等教育学科)

【目的】子どもの保健安全に関する学習の意義や課題等を検討する試みとして,現職の保育士が望む心肺蘇生法の習得時期や学習内容について把握する.
【方法】2019年度K県内保育士キャリアアップ研修参加者へ自記式質問紙調査を行った.調査項目として,心肺蘇生法の習得に対しての適切な時期,保育士養成校での心肺蘇生法に関する学習内容についての要望(自由記述)等をたずねた.
【結果】370人(有効回答数)のうち,現職での心肺蘇生法の知識・技術はいつから必要となるかという質問では,「初任者」とする回答が307人(83.0%)と最も多かった.また,心肺蘇生法を学ぶ場や機会で重要と思われる時期(複数回答)では,「職場内研修」が193人(52.2%),「免許資格養成校」が186人(50.3%),「小・中・高校」が152人(41.1%),「就職直後」が133人(35.9%)の順であった.
養成校での心肺蘇生法の学習内容として期待するものには,「年1回以上」,「定期的な講習の必要性」「反復しての実施」等,複数回の学びを必要とする意見が多かった.
【結論】現場でのOJT研修で心肺蘇生法を習得し,緊急時の対応でも即戦力になることが望まれていた.そのため,繰り返し学習をすることの必要性を多くの保育士が感じており,養成校での学習機会の重要であると捉えていることが明らかとなった.
なお,本研究は鎌倉女子大学学術研究所助成研究によって実施したものである.