The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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安全,危機管理2(OP-1406~1409)

内山有子(東洋大学)

[OP-1408] 生徒活動の運動空間における感染対策とパフォーマンス向上を含む熱中症予防の両立を目指せる自発的な安全管理の構築にむけて

中村亮1, 高安直人2, 相澤晴3 (1.宮城県利府高等学校 地学科, 2.宮城県利府高等学校 保健体育科, 3.宮城県利府高等学校 3年次)

 2020年度は宮城県の学校の場において6月に学校活動が開始となり,活動における移動制限も今に至るまで続いている.また本校では本年1月に大規模な感染クラスターも発生し,部活動での感染予防対策が急務である.その中で行ってきた社会距離を保つ活動に加えて夏季の熱中症予防との両立も考えていく必要がある.人間の体熱発散には風通しが必要であるが,マスク着用はそれに反する行為となってしまう.そこで2021年はマスク着用での運動部の活動や,密を出来るかぎり避ける安全な活動について,生徒の探究活動として行ってきた内容を以下の2点から報告する.(1)剣道でのマスク着用の中で活動のパフォーマンスを高めつつどのように体熱放散をさせるのか,サーモグラフィや血中酸素計を用いて調査した.その結果休憩時間の間隔が重要であることが判明した.(2)体育館バスケットボールの活動では人数によってそのCO2濃度や床面の熱が変化することが計測できている.現在探究活動中の内容を踏まえて結果を報告する.上記の中で使用したのは,屋内空間における熱・体表温度の上昇度をサーモグラフィで,空間の排出気体濃度を二酸化炭素濃度計で,生徒運動時のパフォーマンスの変化を血中酸素計で計測し生徒の体内環境の傾向を探った.その内容から学校の運動活動時における安全管理を意識づけることもできた.なお,今回の計測に当たっては2021年度武田科学振興財団理科教育支援の助成を受けて行ったものである.