The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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教育講演1
怪我をしたキズの対応はどうしたらいいの?

座長:橋爪 洋(和歌山県立医科大学)

[EL1] 怪我をしたキズの対応はどうしたらいいの?

朝村 真一 (和歌山県立医科大学形成外科)

Keywords:怪我、創傷(キズ)、形成外科

外傷・熱傷などの新鮮な創傷(キズ)から、褥瘡や潰瘍などいつまでも治ら
ない難治性のキズまで幅広いキズの治療、いわゆる「キズ」治しの専門家が形
成外科医です。一方で手足のキズは整形外科へ、目の周りのキズであれば眼科
へ、火傷なら皮膚科へという認識が皆様あるかと思いますが、実際には、これ
ら怪我によるキズの多くは形成外科で対応しています。
キズの診療は、創が閉鎖(治癒)すれば終了ではありません。キズ・キズ痕
を治すプロである形成外科医は、キズした部位、その種類や病態など様々な状況
を考え、さらにキズ後遺症(創傷後遺症であるキズ痕、ケロイドなど)を見据
えて診療にあたります。
2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により「子ども(キ
ッズ)」と「創傷(キズ)」をかけて、5月5日を「キッズの日はキズケアの
日」として認定・登録されました。本講演では形外科で取り扱う疾患を紹介しなが
ら形成外科医の役割を理解して頂き、今後、お子様の怪我によるキズの対応や処
置にお役にたてたらと考えておりますので、よろしくお願いいたします。