The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-7~O-10 性、ジェンダー1

座長:下村 淳子(愛知学院大学)

[O-7] コロナ禍におけるリモートによる性教育授業の取り組みと効果

吉森 容子, 廣井 知枝美, 更科 輝 (新潟県済生会三条病院)

Keywords:性教育、授業評価、リモート授業

【目的】COVID-19の感染拡大に伴い、学校に出向いた性教育の授業が制限された。そこでリモートによる性教育授業システムを構築、実践した授業の効果を考察する。【方法】養護教諭との事前打ち合わせ後、授業内容を構成した。内容は1.二次性徴の体の変化2.デートDV・性感染症の予防3.性の多様性とLGBT4.性行動の選択と性的同意5.生命誕生とした。授業前後に性教育への関心やイメージ、不安、リモート環境と自由記載のアンケートを実施分析した。倫理的配慮として学校長と新潟県済生会三条病院倫理委員会の承認を得た。【結果】授業は中学3年生に2時限(90分)実施した。アンケートの回答は授業前85名(有効回答92.3%)、授業後84名(有効回答98.8%)であった。体の成長に「不安がない群」は授業前59名、授業後69名、性について学ぶ事への関心が「ある」は授業前46名、授業後64名と上昇した。性教育のイメージのうち「大切」「自然」「素晴らしい」「きれい」で上昇、「何とも思わない」は減少した。環境では「よく見えなかった」が7名、「よく聞こえなかった」が3名であった。自由記載では1.性について深く知った2.お互いを尊重した行動の大切さを認識3.命の大切さや重さを感じるというカテゴリーが抽出された。【結論】性教育の実践は、体の成長に対する不安が減少し性を学ぶことへの関心が向上、さらに命の大切さと他者との関係性の理解を深める事に繋がったと推察される。リモートによる授業実績を重ね、より生徒に伝わる授業内容の検討が課題である。