The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-15~O-20 健康教育、ライフスキル1

座長:高倉 実(琉球大学)

[O-17] タブレット端末利用における生徒の健康意識を高める保健指導の実践

藤井 彌智1, 柴田 隆史2 (1.共愛学園中学校, 2.東海大学 情報理工学部 情報メディア学科)

Keywords:タブレット端末、健康意識、保健指導

【目的】学校では1人1台のタブレット端末利用が進められ、端末を利用する時間や機会が増えているが、健康面についての配慮は十分ではない。本研究では、中学生291名(1年生102名、2年生94名、3年生95名)を対象として、生徒の端末利用における健康面についての理解を深めることを目的とした保健指導を行った。【方法】保健指導前に身体的疲労や姿勢などに関するアンケート調査を実施した。そして、姿勢をよくして画面から目を離すことを題材にした動画教材やワークシートを用いて、15分の保健指導を実施した。保健指導後には、生徒がこれまでの自身の健康対策について振り返るためのアンケート調査を行った。【結果】事前調査の有効回答250名の内、108名(43.2%)が端末利用時に疲労を感じていた。症状の訴えがあった生徒において最も多かった症状は目の疲れの75名であり、その内48名は端末利用時の姿勢が悪いと感じていた。さらに、事後調査の有効回答226名の内、214名(94.7%)がこれまで姿勢をよくすることに必要な実践ができていなかったと回答した。特に、生徒が実践できていなかったのは背中を伸ばすことであった。【結論】目の疲れを感じている生徒の約6割は自分の姿勢が悪いと感じていた。これは、姿勢が悪いことで視距離が短くなり、目の疲労に繋がっていると考えられた。また、保健指導を通して、端末利用における留意点と自身のこれまでの健康に関わる実践を確認でき、生徒の健康意識を向上させることが示唆された。