The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-21~O-26 健康教育、ライフスキル2

座長:森田 一三(日本赤十字豊田看護大学)

[O-22] 生活習慣病予防教室に参加した小学生の肥満度及び生活習慣の変化

中西 しのぶ, 杉浦 至郎, 森本 光代, 岩田 歩子, 加藤 恵子, 佃 隆治, 伊井 きよみ, 井澤 雅子, 加納 欣徳, 濱島 崇 (あいち小児保健医療総合センター)

Keywords:アチェメック、健康スクール、

【背景と目的】小児期に形成される生活習慣がその後の生活習慣病に影響を与えることから,成人期の生活習慣病の予防のためには小児期から対策に取り組むことが効果的と考えられている.あいち小児保健医療総合センターでは2003年から小中学生の肥満児を対象に生活習慣病予防教室(アチェメック健康スクール)を実施している.これは内分泌科の受診を中心とし,多職種(内分泌科医,歯科医,作業療法士,管理栄養士,保健師)の連携による指導と,参加者の生活実践記録を通して健康的な生活習慣のあり方について親子で学ぶ計5回(原則月1回)のプログラムである.今回,本プログラムに参加した小学生の肥満度及び生活習慣の変化を評価した.【方法】2003年度から2021年度までにプログラムを修了した155名の小学生(男児92名、女児63名)を対象とした【結果】開始時の対象者の年齢中央値(四分位)は9歳(8-10歳)であった.肥満度の改善が認められた患児は126名(81.3%)で,高度肥満児は改善割合が高い傾向にあった(90% vs 78.2%, p=0.11).参加前後の肥満度中央値(四分位)は,全体で43.7%(36.0-53.9%)から37.3%(30.7-50.6%),男児では44.1%(36.6-54.4%)から38.5%(28.7-50.1%),女児は42.5%(36.6-53.0%)から36.2%(31.1-51.5%)であった.生活習慣に関する調査を実施した132名中97名(73.5%)が食事に気を付けるようになり,75名(56.8%)が運動の頻度が増えたと回答した.【結論】アチェメック健康スクール参加後,多くの小学生患児では肥満度や生活習慣の改善が認められた.