[O-30] 高校生対象の共感性を高めるライフプラン健康教室の参加者評価
Keywords:高校生、共感、ライフプラン
【目的】我々は高校生を対象にしたライフプラン健康教室として、リプロダクティブ・ヘルスと「共感セッション」演習を組み入れたプログラムを立案実施したところ、非ランダム化待機群介入研究のデザインによる評価で参加者の共感性の向上が確認された。そこで本研究の目的は、共感性が向上した機序が解明することを目的に、参加した高校生による教室評価を、自由記載にも焦点を当てて分析することである。【方法】対象者は、2019年に高校1年生でライフプラン健康教室を受講した210名である。リプロダクティブ・ヘルスと共感スキルから成る教室に参加後に、自記式アンケートを用いて、量的データとしては講義運営3項目と講義内容3項目、質的データとしては感想の自由記載を収集して、テキスト解析のソフトであるKH Coderを用いて分析した。【結果】講義運営と講義内容に関連する6項目の質問に対しては「大いにそう思う・そう思う」が80%以上であった。自由記載の頻用語間の関連を見る共起ネットワークにより、「将来を考えた」「自分について考えた」「生きることの大切さ」「生活を考える」「育児の大変さ」の5つのカテゴリーが抽出された。【結論】本プログラムは高校生1年生に受容され、現在の自分、生活、そして生きることから、将来や育児について見通す学びが得られることが示唆された。