The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-32~O-37 養護教諭、保健室

座長:池添 志乃(高知県立大学)

[O-33] 養護教諭の効果的な卒後教育のあり方 第1報

近森 けいこ, 伊藤 琴恵 (名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部 子どもケア学科)

Keywords:養護教諭、卒後教育、カリキュラム検討

【目的】近年、我が国における社会環境や生活様式の急激な変化は、子どもの心身の健康に大きな影響を与え、様々な健康課題が顕在化している。このような状況の中、健康課題の解決に向けて養護教諭への期待が高まり役割が拡大している。
本研究の目的は、卒業生(養護教諭)を対象に卒後必要な知識・技能について調査し、本学のカリキュラムを見直すことと卒後教育の内容を構築することである。とりわけ本報では、調査の項目について検討した。
【方法】1)文献検索によって学校現場で求める養護教諭の力や自治体で実施する研修内容を調べた。2)本学のカリキュラムと照らし合わせ、調査項目の検討を行った。
【結果】文献研究の結果、学校現場で求める養護教諭の力と自治体の研修内容は多岐に渡り、養護専門だけでなく教職の内容も多かった。また、経験年数によって身につけさせたい知識・技能は異なっていた。
例えば、経験年数が浅いと養成校で学んだことを基盤に勤務校の実態にあった対応をする、子どもの発達段階を踏まえる等であった。一方で経験年数が長くなると、学校保健の中核的存在として、学校教育活動全体を視野に入れた教育の推進をする、学校教育目標実現のための保健室経営を提案する等であった。
【結論】本学のカリキュラムや卒後教育の内容検討の方向性を得て、養護教諭養成における基礎資料として展開できる。今後は本結果を調査項目に反映し、卒業生に調査を実施する。