The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-32~O-37 養護教諭、保健室

座長:池添 志乃(高知県立大学)

[O-37] 小学生に対する保健だよりの有効性に関する検討

福田 珠巳1, 古池 雄治2, 岩本 里美3 (1.茨城大学大学院教育学研究科 教育実践高度化専攻 養護科学コース, 2.茨城大学 教育学部 教育保健教室, 3.茨城大学 教育学部附属小学校)

Keywords:保健だより、、

【目的】我々は保健だよりの作成について、学年や性別により内容を変えるなどを工夫することでより有効になる可能性を報告した(第67回本学術大会および茨城大学教育学部紀要71 :419 - 431 、2022)。今回、このような保健だよりの作成が有効であるかどうか検討することを目的とした。【方法】小学2(101名)および4年生(87名)を対象とし、学校保健目標についての保健だよりを作成・配布し、3週間後に内容について質問紙調査を行い、知識の定着などについて検討した。保健だよりは従来の全学年対象(全学年用)と2または4年生対象(各学年用)としたものを作成した。いずれの保健だよりも含まれる情報は同一とし、全学年用配布群(2年生33名、4年生30名)と各学年用配布群(2年生68名、4年生57名)を比較した。質問紙調査の内容は6月号を読んだか、むし歯について(2年生)、つばと歯の関係について(4年生)、などである。本研究は茨城大学教育学部倫理審査委員会の承諾を得て行った(22P0300)。【結果】全学年用配布群と各学年用配布群について、保健だよりの全部または一部読んだ者の割合は2年生(49%vs85%)、4年生(30%vs67%)、歯に関する内容の質問に対する正答率は2年生(30%vs76%)、4年生(60%vs73%)で、いずれも後者で高かった。【結論】学年に応じた保健だよりを作成することで、その内容がより定着する可能性が示唆された。