The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-38~O-43 メンタルヘルス1

座長:佐々木 司(東京大学)

[O-40] 中学生はストレスマネジメントの学習内容を日常生活に活用しているか?

松原 千春, 中牟田 若葉, 和田 帆之香, 西岡 伸紀 (兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 人間発達専攻)

Keywords:ストレスマネジメント、、

【目的】ストレスマネジメント教育の学習効果の継続や日常生活への活用を明らかにするために,中学1年生と中学2年生を対象に,ストレス対処法の学習の記憶,ストレス対処法の活用状況や活用の意思等との関連を分析した。
【方法】H県N市の公立中学校2校の1・2年生849名に質問紙調査を実施し,765名から回答を得た。調査項目は,中学生用ストレッサー認知的評価測定尺度,コーピング測定尺度,小学校・中学校でのストレス対処学習の記憶,記憶している学習内容,今後のストレス対処法の活用意思などとした。
【結果】小学校でのストレス対処学習を「覚えている」のは中1約35%,中2約23%と低率であり,中2<中1であった。また,中学校でのストレス対処学習を「覚えている」のは中1約60%,中2約52%であり,中2<中1であった。中学校での学習の記憶の方が高率であった。因子分析の結果,認知的評価では「影響性」「解決志向」「前向き思考」の3因子,コーピングでは「積極的努力」「サポート希求」「投げやり」「前向き思考」の4因子が抽出された。
【結論】小・中学校のストレス対処学習の記憶は,いずれも,学習からの時間経過が影響している可能性が認められた。