The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-38~O-43 メンタルヘルス1

座長:佐々木 司(東京大学)

[O-42] タブレットを活用した小学校高学年のWEBストレスチェックと支援の在り方

土屋 綾子1,2, 清水 栄司1,2,3,4 (1.大阪大学大学院, 連合小児発達学研究科 千葉校, 2.千葉大学 子どものこころの発達教育研究センター, 3.千葉大学大学院 医学研究院 認知行動生理学, 4.千葉大学医学部附属病院 認知行動療法センター)

Keywords:タブレット、ストレスチェック、高ストレス児

【目的】タブレットを用いた「WEBストレスチェックシステム」を実施し,高ストレス児の早期発見,早期対応を目指す。また,定期的に行うことで,児童のストレス状態のデータを継続的に蓄積し,教育相談活動への活用とその充実を図る。【方法】公立小学校3校,小学4年生から6年生の児童に,保護者の同意を得た上で,国内クラウドの情報セキュリティが確保された「WEBストレスチェックシステム」を学級でタブレットを用いて,教員の指示のもとに実施する。質問内容は,PSI (パブリックヘルスリサーチセンター版ストレスインベントリー)小学生用:30項目(坂野,岡安,嶋田,2007),日本学校風土尺度:5項目(西村,2017),教育相談の面談希望の有無である。結果は児童・保護者にフィードバックし,高ストレス児や面談の希望者に対しては,教育相談・支援を行っていく。チェックは定期的に実施し,PSIの高ストレス状態が正常化するか,経過を観察する。【結果】ストレスチェックを1学期末と2学期末に実施した結果,ストレス反応36点満点中,20点以上の高ストレス児は,1学期末が13.1%(4年生:8.3%,5年生:16.2%,6年生:15.3%),2学期末が14.7%(4年生:12.0%,5年生:21.1%,6年生:11.9%)であった。ストレスチェックの結果は,すぐにデータ化され,教員の管理者画面で確認できたので,高ストレス児の早期発見に繋がり,問題解決にむけた教育相談・支援が早急に行われた。