[O-60] 日本人の子ども期身長データを用いたMaturity Offsetの推計精度の検討
Keywords:Maturity Offset、発育急進期、日本人
【目的】最大発育速度年齢との年齢差で個人の成熟度を表すMaturity Offset(以下MO)の予測が試みられている。身長、体重、座高、暦年齢を用いる従来の方法に対して、Moore et al.(2014)は欧米人のデータを基に、身長と暦年齢のみを用いた簡便なモデルでも十分な推計精度が得られたと報告している。本研究では、日本人のデータを用いた身長と暦年齢によるMOの予測を行い、その推計精度を検討することを目的とした。
【方法】体育系学部の学生2219名(男子1116名、女子1103名)の6.5-18.5歳の身長データについて、性別ごとにMoore et al.(2014)の方法によるMOの予測を行った。回帰式の従属変数は、日本人用パラメータを用いたBTT法(長野・國土、2021)により求めた最大発育速度年齢を暦年齢から引いたMO(Observed MO、以下OMO)とし、独立変数は暦年齢×身長の値を投入した。予測したMO(Predicted MO、以下PMO)の推計精度の評価のため、決定係数、推計標準誤差、OMOの値ごとのOMOとPMOの差の平均値と標準偏差を算出した。
【結果】決定係数は、男子で0.95、女子で0.94、推計標準誤差は、男子で0.84、女子で0.93であった。OMOの値ごとのOMOとPMOの差の平均値(標準偏差)は、男子ではOMO=-4で-0.03(0.64)、-3で+0.15(0.69)、-2で+0.27(0.71)、-1で+0.32(0.72)、±0で+0.22(0.74)、+1で-0.05(0.77)、女子ではOMO=-4で-0.38(0.60)、-3で-0.01(0.72)、-2で+0.14(0.79)、-1で+0.19(0.82)、±0で+0.13(0.84)、+1で-0.07(0.85)であった。
【方法】体育系学部の学生2219名(男子1116名、女子1103名)の6.5-18.5歳の身長データについて、性別ごとにMoore et al.(2014)の方法によるMOの予測を行った。回帰式の従属変数は、日本人用パラメータを用いたBTT法(長野・國土、2021)により求めた最大発育速度年齢を暦年齢から引いたMO(Observed MO、以下OMO)とし、独立変数は暦年齢×身長の値を投入した。予測したMO(Predicted MO、以下PMO)の推計精度の評価のため、決定係数、推計標準誤差、OMOの値ごとのOMOとPMOの差の平均値と標準偏差を算出した。
【結果】決定係数は、男子で0.95、女子で0.94、推計標準誤差は、男子で0.84、女子で0.93であった。OMOの値ごとのOMOとPMOの差の平均値(標準偏差)は、男子ではOMO=-4で-0.03(0.64)、-3で+0.15(0.69)、-2で+0.27(0.71)、-1で+0.32(0.72)、±0で+0.22(0.74)、+1で-0.05(0.77)、女子ではOMO=-4で-0.38(0.60)、-3で-0.01(0.72)、-2で+0.14(0.79)、-1で+0.19(0.82)、±0で+0.13(0.84)、+1で-0.07(0.85)であった。