The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P42~P46 養護教諭、保健室1

座長:鎌塚 優子(静岡大学)

[P-43] 養護教諭における来室者対応に関する研究

田邉 知世1, 野口 孝則2, 森 慶輔3 (1.足利大学 看護学部 看護学科, 2.上越教育大学大学院 専門職学位課程教育実践高度化専攻 発達支援教育実践コース, 3.足利大学 教職課程センター)

Keywords:養護教諭、保健室、来室者対応

【目的】本研究では,児童生徒が保健室に来室しやすくするために養護教諭が行っている工夫(保健室や保健室利用のルール,児童生徒等とのかかわり,養護教諭の身形等)と養護教諭経験の関係を明らかにすることを目的とした.【方法】令和2年9月に,関東圏内の公立小中学校から無作為に選択した養護教諭509名を対象とした.研究協力依頼文書を学校長と養護教諭に送付し,GoogleフォームによるWeb調査を実施した.調査内容は,1養護教諭の属性2現在の勤務校3健康相談内容4来室しやすくするための工夫5普段の身形6児童生徒等の記録,の6項目である.本研究は,上越教育大学研究倫理審査委員会の承認を受けて実施された(承認番号2020-11).【結果】回収率は21.6%であった.回答者の割合は,女性が96.4%,経験年数は13.5±10.6年であった.養護教諭経験を5年ごとで群分けし,養護教諭の工夫6項目(保健室,保健室利用のルール,児童生徒とのかかわり,カウンセリング技法の活用,教職員との連携・協力,その他)について自由記述回答内での記載の有無をカイ二乗検定で分析した.その結果,教職員との連携・協力以外で有意差が認められた. 【考察】特に「カウンセリング技法の活用」と「児童生徒とのかかわり」で,経験年数15~20年が最も工夫をしているようであり,若手は業務をこなすだけで精一杯で,中堅になると工夫する余裕が出てくると考えられた。