The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P47~P50 養護教諭、保健室2

座長:荒川 雅子(東京学芸大学)

[P-48] 養護教諭のコーディネーション行動の属性別検討 ― 校種,経験年数,学校規模に焦点を当てて ー

丸山 幸恵1, 笠巻 純一2 (1.新潟医療福祉大学 看護学部 看護学科, 2.新潟大学 人文社会科学系)

Keywords:養護教諭、コーディネーション、学校保健活動

【目的】養護教諭のコーディネーション行動の測定結果に基づき,属性別にコーディネーション行動の特徴を明らかにすることで,教職員や外部機関との連携による学校保健活動の推進に生かすことを目的とした。 【方法】2015年に関東甲信越地方のA県の養護教諭764名を対象に,学校保健における養護教諭のコーディネーション行動等に関するアンケート調査を実施した。調査項目は主に5件法のリッカート尺度を用いた。コーディネーション行動の尺度作成においては,因子分析を用いた。因子分析の結果から得られた下位尺度の属性別(校種,経験年数,学校規模)得点比較においては,t検定、一元配置分散分析等を用いた。 【結果】解析の結果,養護教諭のコーディネーション行動として,「リーダーシップ行動」と「情報収集と活用」の下位尺度が見出された。校種別の比較では,「リーダーシップ行動」「情報収集と活用」ともに,中学校の方が小学校よりも,高値を示し,中学校の養護教諭の方が小学校よりも,よりコーディネーション行動を認識している傾向が見られた。学校規模別では,「情報収集と活用」において,中・大規模校の方が小規模校よりも高値を示し,中・大規模校の養護教諭の方が小規模校よりも情報収集と活用のコーディネーション行動を認識している傾向が見られた。【結論】校種,学校規模等,養護教諭の属性とコーディネーション行動の特徴を把握しながら, 効果的な児童生徒の健康支援体制を検討することが求められる。