The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P51~P55 メンタルヘルス1

座長:宮城 政也(琉球大学)

[P-52] 生徒の観察を通じた養護教諭のメンタルヘルス不調への気づきの特徴

大島 紀人1, 伊藤 和也2, 青木 敏彦2 (1.東京大学 相談支援研究開発センター, 2.国立病院機構 花巻病院)

Keywords:健康観察、学校保健、養護教諭

【目的】COVID-19流行下で児童生徒の精神的不調が増え、学校が生徒の精神的不調に気づく重要性が一層増している。精神疾患は目に見えず気づくのが難しい特徴があるが、学校における生徒の観察は、心身の不調に気づく重要な手がかりとなる。本研究では、養護教諭を対象に生徒の精神的不調に気づく“外観“を調査し、エキスパートコンセンサスとしてまとめるとともに、その特徴を明らかにすることが目的である。【方法】メンタル不調に気づく契機となる外観について、自記式アンケートを実施し養護教諭83名(回答率98.8%)から回答を得た。1)精神医学、精神看護学を専門とする複数の研究者により、回答をコード化し、類似したコードを集めて、カテゴリー化を行った。2)本研究で得られた結果を、精神科看護師を対象に同様の調査を行った先行研究(大島, 2022)と対応分析を用いて解析した。本研究は所属組織の倫理審査委員会の承認を得て実施した。【結果】391のデータから8つの主要カテゴリー(身体所見、表情、行動、整容、話し方、学校生活の変化、疎通、その他)を得た。対応分析の結果、「元気」「笑顔」「乏しい」「顔色」「体重」といった回答が養護教諭に特徴的であった。【結論】本研究では外観に注目して、生徒の精神的不調に気づくための養護教諭のエキスパートコンセンサスを調査した。養護教諭の観察ポイントの特徴として、「元気」「笑顔」といった普段の健康な姿からの隔たり、「顔色」「体重」といった身体所見への注目が明らかになった。