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[2D207] 公共投資管理と経済発展~バングラデシュ公共投資管理改革の事例
キーワード:公共投資管理、バングラデシュ、ガバナンス、経済発展、国際開発協力政策
世界の発展途上国や新興国では、2010年代半ばから公共投資管理の改革に取り組む国が増えつつある。これらの国々への支援に向けて、国際通貨基金は公共投資管理診断ツールを開発し、これまでに90カ国以上で診断を実施している。また、世界銀行やアジア開発銀行などの地域開発銀行も、公共投資管理改善に向けたアドバイザリー業務や開発融資を進めている。日本の国際協力機構(JICA)は「公共投資管理能力強化ハンドブック」を公表し、技術協力プロジェクトを通じて、途上国の公共投資管理の制度整備や組織強化、人材育成などを支援している。
本稿では、上述の世界的な潮流を踏まえ、なぜ公共投資管理が発展途上国や新興国の経済発展にとって重要なのか、また、日本の国際開発協力のなかで、なぜ公共投資管理改革への支援が一層重要になりつつあるのか、について論ずる。そして、日本の国際開発協力の事例としてバングラデシュ計画委員会に対するJICAの技術協力プロジェクトを取り上げ、途上国の現場で公共投資管理改革が実際にどのように進展しているのか、JICAの技術協力プロジェクトでどんな課題に取り組み、どんな成果を達成したのか、今後の課題はなにか、他の途上国や新興国を支援する際に有用な教訓はなにか、について考察する。本稿の最後では、このガバナンス分野の最新動向を踏まえたうえで、今後の公共投資管理改革とその支援の方向性についてまとめる。
本稿では、上述の世界的な潮流を踏まえ、なぜ公共投資管理が発展途上国や新興国の経済発展にとって重要なのか、また、日本の国際開発協力のなかで、なぜ公共投資管理改革への支援が一層重要になりつつあるのか、について論ずる。そして、日本の国際開発協力の事例としてバングラデシュ計画委員会に対するJICAの技術協力プロジェクトを取り上げ、途上国の現場で公共投資管理改革が実際にどのように進展しているのか、JICAの技術協力プロジェクトでどんな課題に取り組み、どんな成果を達成したのか、今後の課題はなにか、他の途上国や新興国を支援する際に有用な教訓はなにか、について考察する。本稿の最後では、このガバナンス分野の最新動向を踏まえたうえで、今後の公共投資管理改革とその支援の方向性についてまとめる。
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