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[2E206] ムスリムと少数民族の開発指標の比較 バングラデシュ農村家計調査から
キーワード:バングラデシュ、農村家計調査、少数民族
後発開発途上国(Least Developed Country 、以下LDC)であるバングラデシュは、2026年にLDCを卒業する見込みである。新興国のなかで成長が見込まれるネクストイレブンのなかの1国として、堅調に経済成長を続けている。貧困の状況も改善されており、国全体の発展は目覚ましいが、国内に目を向けると貧富の格差、都市と農村の格差等が存在する。そこで、本発表は、残された課題として、農村の中でも特に厳しい経済状況に置かれている少数民族の集落に焦点をあてる。先行研究では、教育や経済状況に関連する指標が全国の水準に少数民族は低い水準にあることが示されている。国内の経済発展は地域差も存在するため、経済発展がおくれている北西部の地域において、近隣に居住するムスリムと少数民族の経済状況を比較するために、家計について調査票を用いた悉皆調査を行った。本発表では、その調査のなかから、教育レベル、住環境や資産の保有状況に焦点を当てて、近隣に住むムスリムの状況を比較することで少数民族の開発状況の実態を明らかにする。
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