第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

風の性質(1)

2016年12月5日(月) 09:40 〜 11:10 建築会館ホール (建築会館)

司会:竹見 哲也(京都大学防災研究所)

10:34 〜 10:52

[4] ドップラーライダによる都市上空の平均・変動風速の観測

○岸田 岳士1、義江 龍一郎2、宮下 康一3、佐々木 亮治3 (1.電力中央研究所、2.東京工芸大学、3.風工学研究所)

キーワード:ドップラーライダ、鉛直分布、大気安定度、変動風速

本報では,東京工芸大学厚木キャンパスを対象にドップラーライダにより都市の上空風の観測を実施した。既設の3次元超音波風速計の観測記録と比較し,平均風速だけでなく変動風速の標準偏差やパワースペクトルについても良く一致することを示しその有効性を示した。次に,都市上空の風速の鉛直分布を分類するために,3次元超音波風速計で観測された音仮温度を用いて渦相関法により大気安定度のパラメータを算出した。平均・変動風速の鉛直分布を大気安定度が中立および不安定の場合に分類して大気安定度ごとの特徴を示した。対象地域の中立時における風速の鉛直分布は,建築学会の建築物荷重指針・同解説の地表面粗度区分Ⅲ相当の分布であった。