第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

風災害

2016年12月5日(月) 16:10 〜 17:58 建築会館ホール (建築会館)

司会:小林 文明(防衛大学校)

17:40 〜 17:58

[23] マルチファン型風洞による竜巻発生環境の実験

○宮城 弘守1、佐々 浩司2 (1.宮崎大学工学教育研究部、2.高知大学教育研究部自然科学系理学部門)

キーワード:マルチファン型風洞、竜巻、PIV

ノンスーパーセル竜巻発生環境のうち、上層までの一般風を再現した気流場について竜巻状渦の発生条件を調べることを目的としてマルチファン型風洞を用いた実験を行った。冷気外出流を模擬したスモークマシンからの気流を風洞気流に対抗させ、測定部天井からの上昇気流により竜巻状渦を形成した。レーザー光源により照射された水平断面を高速度カメラで撮影し、動的PIV計測を行った。実験の結果、一様流の増加とともに竜巻状渦の最大接線風速は大きくなったが渦径の変化はなかったことがわかった。風洞断面全てを一様流とした場合は風速によって冷気外出流が劇的に変化し水平シアーの向きも変化するため、竜巻状渦の回転方向も変化することがわかった。