15:20 〜 15:24
[JCSY-1-1] オープニングリマークス
脈管疾患の臨床において抗血栓療法は最も重要な治療手段の一つであると同時に、使い方によって患者の予後を左右する事も多いため、正確で最新の知識が要求される領域である。また最近、新しい抗凝固薬、抗血小板薬が多数市場に投入され、それに伴ってガイドラインなどが新しく改訂されてきた。さらに、血栓止血関係の事象は民族差が大きいことが知られており、欧米のエビデンスをそのまま日本人に適応するのではなく、日本人での臨床データに基づいて患者の治療を行うことが極めて重要であると言われている。このような状況の中で、今回のシンポジウムでは我が国の抗血栓療法の第一人者の方々に最新のデータを持ってお集まりいただき、新しく我々が使えるようになった薬剤の解説に加えて、それに基づいたガイドライン、マネージメント、臨床の実際について、疾患別臓器別に解説して頂く企画である。本シンポジウムにご参加いただいた方々の今後の診療に大いに貢献する最新情報を提供し、また将来につながる有意義で活発な議論が出来る場としたい。