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[O-10-4] 腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術後経過観察における超音波検査のエンドリーク検出について―造影CTとの比較検討―
キーワード:EVAR, echo
【はじめに】腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術(EVAR)後の経過観察は,一般的には造影CTで行われているが,腎機能低下やアレルギー反応のため造影剤を使用できないことも稀ではない。一方,超音波検査は無侵襲で,ドプラにより血流情報が評価できるため,EVAR後の経過観察に有用であるという報告も散見されるが,現状では検査法が確立されていない。【対象】2009年4月から2014年3月の期間に,超音波検査が実施された1408例の内,造影CTが同日に実施された1107例を対象とした。【目的】超音波検査によるEVAR後の経過観察にあたり,エンドリークの診断能を造影CTと比較して,超音波検査の問題点と有用性について検討した。【結果】エンドリークが超音波と造影CTともに陽性は159例。超音波陽性,造影CT陰性は69例。超音波陰性,造影CT陽性は101例。ともに陰性は778例。超音波検査の感度は61.2%,特異度は91.9%であった。【まとめ】エンドリークを血流信号の有無で評価した場合の感度は61%と低く,瘤内の低輝度域を所見とするなどの必要性が示唆された。