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[O-15-1] 当院で施行した総腸骨静脈完全閉塞に対するインターベンションの検討
キーワード:DVT, intervention
深部静脈血栓症に対してはカテーテル血栓溶解療法が行われているが,確立したものはない。今回当院で浅大腿静脈から総大腿静脈までの血栓閉塞に対してintervention加えた7例に対して検討を行った。症例は24才から79才で悪性腫瘍を合併するものが2例であった。全例下大静脈フィルター留置後に膝窩静脈を穿刺しバルーン拡張を行っていた。4名にはステント留置が行われ,10Frカテーテルによる拡張前の血栓吸引も4例に行われていた。全例に対して術後のWarfarin投与が行われていたがウロキナーゼ投与は4例のみであった。2例において翌日の血管超音波で再閉塞を認めたが,その2例も含めて全例において慢性期の血流再開を認めた。深部静脈血栓症に対するinterventionには確立した見解はまだない。今回の症例の手技および経過をもとに至適な治療法を検討したので報告する。