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[O-19-1] 下肢静脈瘤の血管内レーザー治療の合併症と対策
キーワード:laser, complication
【目的】下肢静脈瘤血管内焼灼術は現在広く行われつつある治療である。日帰り静脈クリニックでの下肢静脈瘤治療におけるレーザー治療の合併症を検討し問題点を明らかにした。【対象】症例は昨年10月の開院後7か月でレーザー手術を施行した319例437肢(平均年齢59.4歳,男90例,女229例 大伏在静脈364肢 小伏在静脈73肢)を対象とした。【方法】レーザー手術は局所麻酔で行い必要に応じて静脈麻酔を追加した。手術当日は緊急電話対応可能としている。術当日は弾性包帯で圧迫。術後1日目来院後より弾性ストッキング着用,入浴可能とした。超音波検査を術後1日目,術後1ヶ月に施行した。【結果】LEED大伏在89.2±9.5,小伏在91.7±7.5J/cm 手術時間35.1±7.6,24.9±9.4分 TLA量 221.7±53.1,110.5±27.5ml 瘤切除箇所6.5±3.0,3.2±2.5箇所であった。術後の合併症としては再疎通3肢,DVT・PE 1肢,EHIT class3 1肢 大腿部化膿 2肢,下腿部化膿1肢であった。DVT,PEを発症した症例は49例男性,170cm,95Kg,BMI 32.9 局所麻酔下 両側大伏在静脈レーザーを施行。翌日起床後より呼吸困難出現。大学病院受診し右下腿のDVT,両側PEと診断され,回収型下大静脈フィルター留置,線溶抗凝固療法を行った。【結語】肥満症例は大学病院等入院可能施設で術後抗凝固療法を行い治療すべきと考えられた。