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[O-24-1] 血行再建を考えた腎動脈瘤の外科治療
キーワード:renal artery aneurysm, revascularization
腎動脈瘤はCTや腹部エコー等の画像検査で偶然発見されることが多く,その治療方針に関して議論のあるところである。また,その部位が腎外か腎門部か腎実質内か,形状が嚢状か紡錘状か等によっても治療方針は異なってくる。術式に工夫を要する腎門部腎動脈瘤の2症例につき報告する。【症例1】70歳男性,腹部CTで腎動脈瘤を指摘された。腎動脈瘤の最大径は44mmで,accessory arteryが大動脈から直接分岐し右腎臓の中極を灌流していた。このaccessory arteryを温存すべく,in-vivoでの腎動脈再建術を行った。腎動脈瘤は腎実質まで入り込んでおり,剥離による腎実質損傷のリスクが高いため,腎動脈上極枝はinclusion法で再建した。【症例2】67歳男性,腹部CTで右腎動脈瘤を発見された。腎門部腎動脈瘤で最大径は25mm,各分枝は瘤より直接分岐していた。手術は腎動静脈を切離,尿管を残したまま腎を体外へ摘出し,University of Wisconsin液(200 ml)を注入後に大伏在静脈グラフトを用いて各分枝の再建を行った。いずれも良好な結果を得た。