第55回日本脈管学会総会

講演情報

一般演題(口述)

その他3

2014年10月31日(金) 14:28 〜 15:16 第5会場 (201会議室)

座長: 藤村博信(市立豊中病院 心臓血管外科), 曽我部仁史(社会医療法人真泉会 今治第一病院)

14:28 〜 15:16

[O-35-2] 当院におけるの血管内レーザー治療9年間の変遷

藤田定則 (楽クリニック)

キーワード:EVLA, 1470nm

2005年9月当院でも1320nmパルスヤグレーザーによる血管内レーザー治療が始まりました。当初,自費による治療であり,時に痛みを伴うこともあり積極的には行えませんでした。結局30例を行うのみで終了してしまいました。その後,故清水先生のご指導のもと,ハイブリット手術にこの血管内レーザー器機を用いるようになり,手術時間も術者のストレスも劇的に軽減しました。ハイブリット手術とは,SFJから数センチをレーザーやハーモニックスカルペルにより処置を行い,その末梢は,清水式内翻式ストリッパーにて抜去,さらに末梢は硬化療法を行う方法です。頭側3mm尾側5mm程度の切開のみで手術は終了します。日帰り手術も可能です。1320nmパルスヤグレーザーに続いて,1470nmダイオードレーザーの登場により,さらに術者のストレスが軽減されるようになりました。さらに保険適応となった980nmレーザーでは,手引きによるストレスのかかる手術でしたが,自動牽引器の導入によりストレスのかからない手術となりました。この治療の変遷を詳細に報告します。