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[P-10-4] ICGリンパ管造影法を用いたリンパ浮腫の早期発見及び経過観察の経験
Keywords:ICG lymphography, lymphedema
【緒言】2次性リンパ浮腫に加療のおいては早期診断・早期介入が重要と考えられる。近年開発されたICG蛍光リンパ管造影法は,これまでgold standardとされてきたリンパシンチグラフィーよりも感度・特異度の点で優れておりリンパ浮腫の早期画像診断の手段として期待されている。癌手術後に浮腫の自覚で受診され1回目のICG検査では異常なく,2回目の検査でdermal back flowを認め早期診断が得られた症例を経験した。またリンパシンチでは異常所見なくICGリンパ造影で早期診断を得て,複合的理学療法を行ったところdermal back flowが消失しLinear patternが回復した症例を経験した。症例呈示を行う。【症例1】40歳女性。2012年6月子宮頸癌にて広汎子宮全摘術+化学放射線療法を施行。同年9月より右下肢浮腫を自覚され当科受診,その際のICG造影検査では右下肢はlinear patternであり正常だった。2013年3月再診時にICG造影再検したところ右鼠径部にsplash patternを認め,超早期の二次性リンパ浮腫と診断した。現在理学療法にて加療中である。【症例2】72歳女性。1977年に子宮外妊娠に対し卵巣切除を施行している。2010年頃から両側下肢浮腫を認め2012年6月当科外来受診,ICGリンパ管造影で左下腿にDBFを認め二次性リンパ浮腫と診断,複合的理学療法を行った,4か月後のICGリンパ造影ではDBFは消失しLinear patternへの回復が得られた。周径も改善得られている。【結語】ICG蛍光リンパ管造影法は複合的理学療法の治療効果の評価や早期診断に有用であると考えられた。