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[P-26-1] 企業性Y字型ステントグラフト不適合症例に対するDouble D techniqueの有用性
キーワード:double D technique, stent graft
【目的】企業性Y字型ステントグラフト解剖学的不適合症例に対する,ステントグラフト脚の並列挿入(double D technique)について検討した。【症例】4例(男性3例,女性1例,平均年齢77歳)【基礎疾患内訳】PAUを伴う大動脈腸骨動脈狭窄2例,腹部大動脈瘤破裂1例,両側総腸骨動脈瘤1例。【Y字型グラフト不適合の理由】短いL1(下位腎動脈から大動脈分岐部長)1例,腹部大動脈狭窄2例,IMA温存目的1例。【方法】全例カフ(Endurant Aortic extensions 3例,Excluder Aortic extender 1例)を留置し,その後ステントグラフト脚(Endurant iliac extensions 4例)を並列に留置した。【結果】全例留置に成功した。3例は術後経過良好,1例に3週間後脚の狭窄による血栓閉塞が認められ,両側脚内にbare metal stent追加挿入が必要であった。【結論】Double D techniqueは,腹部大動脈狭窄症例や短いL1といった企業性Y字型ステントグラフト非適合症例の治療に有用であると考えられた。適切なデバイス選択に関しては議論の余地があり,長期性咳の追跡が必要と考えられる。