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[PR-11-1] EVAR術後評価モダリティとしてのCTとエコーの比較検討
キーワード:EVAR, surveillance imaging modality
EVAR後は大動脈瘤径,device migration,エンドリーク等の評価が必須である。CTは客観的な評価であるが造影剤の使用,および被曝の点から侵襲的な検査であり,エコー(US)での代用が望まれる。そこで,当科でのEVAR術後の患者の評価においてCTとエコーの相違を比較検討した。方法:2013年8月から2014年5月までに施行されたEVAR 54例(腹部大動脈瘤:46例,腸骨動脈瘤:8例,平均年齢75.5歳,男/女:46/8,)を対象とした。術後,6-8日目に腹部エコー,次いで造影(一部単純)CTを行った。エコーはCVTを含む技師により,CTの読影は放射線診断科の医師により行われた。評価項目は瘤径,エンドリークおよびその他の所見とした。結果:45例に造影CTを行い,9例は腎機能障害等の理由で単純CTのみの評価とした。瘤径の差は腹部大動脈瘤(AAA)の平均径でCT:53.8mm,US:50.8mm,腸骨動脈瘤(IAA)の平均径でCT:43.4mm,US:42.0mmといずれもCTに比べUSでは小径に評価された。瘤径の相関度合は全体の相関係数:0.93(AAA群:0.92,IAA群:0.89)と良好であった。CTを基準としたエンドリークの発生率は31%(いずれもtype2)で,CTを基準としたUSのsensitivityは50%,specificityは87%であった。USでの偽陰性例の画像の特徴はステントグラフトの背側のエンドリーク,および瘤中のエンドリーク血流容積の少ないものであった。結語:EVAR術後評価においてエコーはその特徴を理解すれば有用なモダリティである。