第55回日本脈管学会総会

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会長要望演題

難治性血管炎治療の最前線

Thu. Oct 30, 2014 10:30 AM - 11:10 AM 第3会場 (202会議室)

座長: 磯部光章(東京医科歯科大学医学部附属病院 循環器内科)

10:30 AM - 11:10 AM

[PR-7-3] 難治性血管炎・膠原病に対する血管再生治療

高木元, 宮本正章, 久保田芳明, 桐木園子, 太良修平, 手塚晶人, 羽田朋人, 高木郁代, 清水渉 (日本医科大学循環器内科)

Keywords:angiogenesis, collagen disease

日本医科大学循環器内科での,2002年より現在まで取り組んできた難治性血管炎・膠原病による潰瘍病変に対する血管再生治療の治療経験を紹介する。【対象】治療法1.自己骨髄単核球移植血管再生治療(先進医療):Buerger病17例,混合性結合組織病1例,全身性強皮症12例,クリオグロブリン血症1例,大動脈炎症候群1例。治療法2.徐放化塩基性線維芽細胞増殖因子血管再生治療(臨床研究):Buerger病5例,全身性強皮症3例,SLE1例,Churg-Strauss症候群1例。【結果】全42例の平均追跡期間3.4年の経過において,下肢切断は3例(7.1%),生命予後は死亡7例(16.7%)であった。【結語】難治性血管炎・膠原病性潰瘍に対する血管再生治療は他の治療法が無効であっても効果的な症例が多く,有用な治療選択肢と考える。