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[SY-3-1] 当院における左主幹部病変に対する血行再建術の成績
左主幹部病変は従来、ガイドライン上、禁忌とされていたが、第一世代の薬剤溶出性ステント(DES)を用いたSYNTAX試験などの無作為比較試験の成績を基に、欧米でのガイドラインで、一部の病変では、Class IIaとされるようになった。ただ、現在、ステント血栓症や再血行再建などの長期成績の改善が確認されつつある第2世代のDESが使われ、さらに、予後改善効果の確認されたFFRなどの機能的検査を用いた適応などが導入され、左冠動脈主幹部病変の適応や治療戦略を再検討すべき状況になってきているものと思われる。本セッションでは、このような状況のもと、当院における、左主幹部病変に対するPCIおよびCABGの適応、初期成績、中期成績の変遷を含め、報告する。