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[SY-4-7] Debranching TEVAR,現在,過去,未来
キーワード:debranching, surgeon-modified fenestration
【目的】TEVARを弓部大動脈瘤に対して行う際,弓部分枝の血流確保はdebranching法で行ってきた。その経験を報告する。【方法】2008年5月から2014年5月末までに施行したdebranching TEVAR100例(男性79例,女性21例)を対象とした。平均年齢は74±10歳で,術前の平均Japan scoreは15%±15%であった。破裂例を5例含んだ。Debranchingは55例がone debranching,24例がtotal debranching(TD),12例がtwo debranching,7例がone debranching+surgeon-modified fenestration(D+F),2例がexthorathoracic debranchingであった。【成績】術後30日内死亡を2例に認めた。術後合併症は呼吸不全4例,脳梗塞3例,対麻痺2例であった。呼吸不全は全例TDで,他のdebranching手技に比べ有意に多かった(p<0.001)。また出血量(1302±1103(mL)対475±459(mL)),入院日数(28±26(日)対18±16(日))もTDが有意に不良であった(p<0.05)。術直後のtype I endoleakを34例(34%)に認めたが,2年を経過した49例では6例(12%)に減少した(p<0.01)。Endleak発症に関してはleakが続いた症例のneck長は21±9(mm),フォロー途中から消えた症例の長さは26±9(mm),leakを認めなかった症例の長さは36±10(mm)と3群間で有意差を認めた(p<0.05)。D+F症例は術後呼吸不全もendoleakも認めなかった。【結論】Debranching TEVARではTD法の手術侵襲が大きかった。またEndoleakはneck長が長いほど発症しずらかった。これらの結果を踏まえてpartial debranching法の低侵襲性を活かしながらmodified fenestration法でよりlanding zoneの距離をかせぐというD+F法を始めたが初期成績は良好であった。今後,積極的に活用するつもりである。