コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 短繊維補強コンクリート(材料,構造)

[L76] 短繊維補強コンクリート(材料)Ⅱ

2013年7月11日(木) 10:45 〜 12:00 第6会場 232・233号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]閑田 徹志、[座長(土木)]武者 浩透

[L1045] 短繊維補強セメント系材料の繊維配向が力学性能に及ぼす影響

小倉 大季1,高橋 圭一1,栗田 守朗1,国枝 稔2 (1.清水建設)

キーワード:短繊維,配向性,X線CT,3次元画像,切欠きはりの3点曲げ載荷

短繊維補強セメント系材料中の有機繊維の配向性が力学性能に与える影響を検討するために,X線CT撮像により繊維の3次元座標値を検出し,配向角度を定量的に評価した。さらに,CT撮像した試験体を含む切出し試験体を対象に曲げ載荷実験を行い,力学性能を確認するとともに,載荷後のひび割れ面から繊維の本数と破断率を評価した。その結果,打設時のモルタルの流動方向に対して垂直と平行な面では,配向角度に顕著な差異が認められた。また,曲げ破壊挙動に対して繊維の配向角度が与える影響は小さく,ひび割れを跨ぐ繊維の本数と曲げひび割れ後の最大荷重に高い相関性があることが確認された。
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