コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 新材料・新工法(材料)/サステナビリティ(環境側面)

[L86] 新材料・新工法(材料)Ⅱ

2013年7月11日(木) 10:45 〜 12:15 第10会場 141・142号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]黒川 善幸、[座長(土木)]武若 耕司

[L1331] 一軸引張応力下におけるハイブリッド型繊維補強セメント複合材料と鉄筋との複合効果に関する基礎的研究

中川 佑哉1,菊田 貴恒1,西脇 智哉1,三橋 博三2 (1.東北大学,2.東北大学名誉教授)

キーワード:繊維補強セメント複合材料,一軸引張試験,角柱試験体,鉄筋,テンションスティフニング

本研究では,2種類のビニロン繊維を混合したハイブリッド型繊維補強セメント複合材料を鉄筋と組み合せることにより生じる複合効果を,ひび割れ分散性などの材料視点から評価することを目的とした実験を行った。角柱試験体による一軸引張試験を行い,鉄筋比及び鉄筋位置の影響を評価した。その結果,ひび割れ分散性は鉄筋位置による影響が大きく,荷重-ひずみ関係は鉄筋比が異なっても同様の傾向を示した。鉄筋は中心からの距離が大きいと局所的な変形や縁応力などの影響により終局状態に至るのが早まるが,バランス良く配筋することで曲率を制御でき,その結果ひび割れ分散性の向上が確認された。
論文PDF表示