コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 非破壊検査・診断/耐久性一般

非破壊検査・診断Ⅴ/耐久性一般Ⅰ

2014年7月10日(木) 10:45 〜 12:15 第3会場 (第2小ホール)

[1108] 閾細孔半径に基づくコンクリート中の物質移動の定量評価

座長(土木):勝木太
座長(建築):松村光太郎
講演者:酒井雄也, 岸利治
(東京大学)

キーワード:critical percolation probability, effective area, fib-sem, surface air permeability, surface water absorption test, threshold pore radius, tortuosity, 閾細孔径, 臨界浸透確率, 有効断面積, 屈曲度, FIB-SEM, 表面吸水試験, 表層透気係数

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筆者らはコンクリート中の物質移動と空隙構造との対応を検討している。これまでに閾細孔径の新たな抽出方法を提案し,種々の物質移動抵抗性と高い相関を有することを確認している。本論文ではまず,試料体積の16%に相当する水銀が圧入された時点の細孔径が,これまでに取得した閾細孔径と対応することを確認した。また吸水試験,浸潤試験の実測値と,閾細孔径を用いた計算値との比較から,有効断面積と屈曲度を逆算した。上記の結果を用いた透水量の計算値は,実測値と良好に対応した。FIB-SEMを用いたナノオーダーの空隙構造の観察においても,上記を支持する結果が得られた。