コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 非破壊検査・診断/耐久性一般

耐久性一般Ⅱ

2014年7月10日(木) 13:15 〜 15:15 第3会場 (第2小ホール)

[1113] 養生水として海水を用いたコンクリートの若材齢における物性評価

座長(土木):岸利治
座長(建築):一瀬賢一
講演者:幸田圭司, 宮本慎太郎, 皆川浩, 久田真
(東北大学)

キーワード:accelerated carbonation, compressive strength, curing, pore size distribution, utilization of seawater, vickers hardness, water evaporation, ビッカース硬さ, 促進中性化, 圧縮強度, 水分逸散, 海水利用, 細孔径分布, 養生

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近年,コンクリート分野において淡水の代替物としての海水利用の検討がなされている。本論文は,養生水として海水を用いたときのコンクリートの物性の把握を目的とし,水道水および海水で養生を施したコンクリートについて各種試験を実施し,比較・検討を行った。その結果,圧縮強度は海水と水道水とで同程度であり,空隙構造については,海水を用いた場合に表層部において概ね0.03~0.5 μmの径の空隙が減少し,特に高炉スラグ微粉末を混和した場合に顕著であった。また,それに伴い水分の逸散および中性化の進行,塩化物イオンの浸透については,養生水として海水を用いた場合の方が抑制された。