[1121] 佐賀関第一大煙突解体コンクリートによるサンプリング調査
キーワード:1916年竣工, chimney, conpletion in 1916, corrosion of steel bar, quantity of chloride, reinforced concrete structure, 塩化物量, 煙突, 鉄筋コンクリート造, 鉄筋腐食
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竣工時(1916年)高さ167.63mと世界一を誇った「佐賀関第一大煙突」解体工事にあたり,100年近く経過した鉄筋コンクリート構造物が,厳しい環境下に長期間置かれた結果,どの程度の劣化状態にあるか,また,コンクリート,鉄筋がどのような状態にあるのか,それは現在の鉄筋コンクリート構造物と比較してどのように違っているのか,などを調査する目的で,解体片からのサンプリングによるコンクリートおよび鉄筋に関する各種の関連試験を行った。その結果,コンクリートの圧縮強度はばらつきがあるものの,概ね30N/mm2前後であり,鉄筋の腐食もそれほど見られず,強度性状も現在の鉄筋に近い状態であった。