コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 塩害

塩害Ⅰ

2014年7月9日(水) 10:00 〜 12:00 第2会場 (第1小ホール)

[1144] 移流拡散方程式を用いたコンクリート中の塩化物イオン浸透モデルに関する検討

座長(土木):加藤絵万
座長(建築):山田一夫
講演者:小池賢太郎, 山口明伸, 武若耕司, 福重耕平
(鹿児島大学)

キーワード:塩分浸透, 拡散, 水分移動, 移流

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本検討では,飽水状態および絶乾状態の二種類の含水状態のモルタル供試体を準備して,塩水を用いた吸水試験により,モルタル中の水分移動が塩化物イオンの浸透特性に及ぼす影響を把握すると共に,水分移動を考慮した塩化物イオン浸透モデルとして移流拡散モデルを採用してその適用性を検討した。その結果,絶乾状態から吸水を開始した場合,水分移動に伴って塩化物イオンが浸透することを確認した。また,塩化物イオン浸透モデルによる解析結果では,水分移動に伴って塩化物イオンが浸透するだけではなく,吸水面付近や気液界面付近では,水分移動や濃度拡散以外にも塩化物イオンの吸着や固定化,水蒸気拡散の影響が確認された。