塩害Ⅲ

[1162] 新潟県沿岸部における橋梁の塩害劣化の実態調査と塩害耐久設計に関する一考察

座長(土木)：佐伯竜彦
座長(建築)：阿部道彦
講演者：高橋毅, 田中泰司 (長岡技術科学大学)

キーワード：bridge, chloride attack, clear cover, estimation of the infiltration of the water salt, field survey, かぶり, 塩分浸透予測, 塩害, 橋梁, 現地調査

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本論文では新潟県沿岸部の橋梁を対象とした現地調査を実施し，塩害による劣化度と橋梁の諸元などのデータを収集した。得られた調査結果を活用して，現行の塩害耐久設計法の妥当性の確認を行った。その結果，海岸に近いRC部材に対して，改善の余地があると判断されたため，塩分浸透解析において，境界条件として塩分流束を与え，計算を行ったところ，劣化予測精度が向上することが示された。また，設計供用年数を50年と定め，最小かぶりを試算したところ，境界条件の違いは，特に海岸に近い構造物に対するかぶりの設計値に与える影響が大きいことが確認された。