コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 複合劣化/凍害

凍害Ⅱ

2014年7月11日(金) 13:30 〜 15:30 第2会場 (第1小ホール)

[1168] コンクリートのスケーリング抵抗性における連行空気の影響に関する研究

座長(土木):添田政司
座長(建築):長谷川拓哉
講演者:小山田哲也1, 羽原俊祐1, 齊藤和秀2, 早坂洋平3
(1.岩手大学 2.竹本油脂 3.ネクスコ・エンジニアリング東北)

キーワード:scaling resistance, deicing chemical, air entraining agent, spacing factor, freeze amount of water, スケーリング抵抗性, 凍結防止剤, AE剤, 気泡間隔係数, 凍結水量

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*大会会期中のみ閲覧可能です。
コンクリートの凍害の劣化現象の1つであるスケーリング劣化について、AE剤による連行空気の影響を検討した。ASTM C672法に準拠し、蒸留水および塩化ナトリウム3%水溶液によりAEモルタルについて凍結融解試験を実施した結果、蒸留水ではスケーリングは起こらなかった。塩化ナトリウム水溶液の場合はスケーリングが見られるが、劣化の生じにくいAE剤があることが判明した。これらの結果を硬化後の空気量あるいは気泡間隔係数で解釈することは出来ない。本研究では、80㎛以下の連行空気から算出される気泡間隔係数および凍結水量を考慮することで、この現象を説明できることを明らかとした。