コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 複合劣化/凍害

凍害Ⅱ

2014年7月11日(金) 13:30 〜 15:30 第2会場 (第1小ホール)

[1171] 細孔溶液の凍結融解に伴う未凍結水の移動に関する研究

座長(土木):添田政司
座長(建築):長谷川拓哉
講演者:岸本嘉彦, 濱幸雄, 中村暢, 本間有也
(室蘭工業大学)

キーワード:Freezing and Thawing Process, Gamma Ray, Ice Content Ratio, Liquid Water Transfer, Water Content Ratio, γ線, 凍結融解, 含水率, 含氷率, 液水移動

論文PDFを表示
*大会会期中のみ閲覧可能です。
本研究では,凍結融解時に生じる材料内の未凍結水の移動を把握することを目的とし,ALCを対象にγ線照射装置を用いた含氷率分布測定手法を利用した実験を行った。まず,絶乾試験体を用いて材料自体の挙動がγ線透過量に与える影響と補正方法について検討した。次に,高含水率試験体を用いてγ線照射装置による含氷率および含水率の二次元分布測定実験を行い,凍結過程終了時,試験体の上面に液水が染み出ていることを目視で確認できた。この液水は融解過程終了時には存在しなかった。また温度,ひずみ,含氷率,総水分量の時間変化から既往のモデルに基づき冷却面側からの結氷に伴う液水移動の挙動を説明できた。